【#司法試験】リンクで押さえる重要論点民法H.K様からのご質問について

総点検シリーズ「リンクで押さえる重要論点民法」
の受講生の方からご質問いただきました。

H.K様,ご質問ありがとうございます。
また,講義の感想もお送りいただき有り難うございます。

<ご質問内容>
リンクで押さえる重要論点民法を受講している者です。自分の求めていた講義であり、大変満足しています。以下、質問です。
即時取得も取得時効も共に原始取得であることは共通しているのに、188条による無過失の推定が192条ではなされて162条ではなされないのでしょうか?

<回答>
「即時取得も取得時効も共に原始取得であることは共通している」という部分について,それはそのとおりなのですが,そのことと,無過失が推定されるかどうかとは関連性がありません。
即時取得も取得時効も,「承継取得」ではなく,新たな権利を取得するという理解をしておけば十分なところです。

次に,188条による無過失の推定がなされるかについては,試験対策の観点からは,「即時取得はなされるが,時効取得ではなされない」という点を確実に押さえましょう。

そのうえで,若干理屈を説明しておきますと,即時取得の場面では,動産を「占有」している者が現れ,当該占有者が動産を売り渡そうとしている場合,当該動産を譲り受けようとする者は,占有者が所有権を有していると信頼します。そのような信頼を保護すべく,188条は,

「占有者が占有物について行使する権利は、適法に有するものと推定する。」

としています。たとえば,指輪を持って訪問販売に来た者は,当該指輪について所有権を有していると推定されますので,当該占有者から買い受けた場合には,「無過失」であったと推定されることになります。

一方,162条の局面では,「占有を信頼して取引を行う」という場面ではありませんので(たとえば,不法占有が行われる場面を想起してください),188条の適用はないと考えられます。

このあたりについては,論文等においても思考過程を示すということはあまり考えられないと思われます。むしろ,188条の適用があるか否かについて端的に結論を示した上で,誰が何を立証するのかを意識した論述が求められるところだといえます。

以上,私なりの理解を示したところですが,また,追加であれば,アップいたします。

参考判例:最判昭和41.6.9全文はこちらから

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