内容中立規制って??【基礎理論整理編】(司法試験,司法試験初心者向き)

(基礎理論整理編)
Q1. 内容規制とは,「表現行為のメッセージ内容が何らかの社会的害悪をもたらすとして当該行為を規制する場合である」(争点118頁)。これに対して,内容中立規制とは,「表現行為のメッセージ内容ではなくその行為の外形が何らかの社会的害悪をもたらすとして当該行為を規制するもの」(同書同頁)である。具体例については押さえられていると思うが,一応述べておく。あるビラを貼ったとして処罰する場合,内容に着目して名誉棄損罪による規制を加えるのが前者である。これに対して,ビラを貼ったこと自体に着目して軽犯罪法1条33号に基づく規制を加えるのが後者である。

Q2. ある見解によると,猿払事件を担当した調査官は「直接的制約と間接的・付随的制約の区別と,表現の自由に関する内容規制/内容中立規制の区別は対応する」,また,「間接的制約と付随的制約とは同じ意味である」と考えていると評価されている(論点教室95頁)。その後,判例上,「付随的制約」という言葉は用いられなくなる一方,「間接的制約」という用語について言及は見られる。そこで,一度,これらの概念を丁寧に整理する必要があろう。

Q3. 内容に着目した規制は,「とりわけ権力にとって都合の悪い表現内容の恣意的抑圧の危険をはらむ」(佐藤261頁)といえる。それゆえ,特に警戒して厳格な審査をする必要がある。とはいうものの,次のような問題も提起されている。すなわち,内容中立規制であっても,規制される当該手段が,「人によっては極めて重要な意義をもつものであり,その規制につき頭から緩やかな審査が妥当するとみるべきであろうか」(佐藤262頁),という問題である。例えば,インターネットでの書き込みを規制することは内容中立規制として緩やかな審査が妥当すると考えるのであろうか??この例1つみても,機械的に考えることの危険性があろう。

(総括)
以上の簡単な整理によっても,内容規制,内容中立規制であることから,論理必然的に審査基準が定められることにはならないことが分かる。大切なのは,事案に応じ(あるいは,立場に応じ),内容中立規制であっても,厳格審査が妥当するのではないかという視点を持ちながら,分析を進めることである。

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