行政書士試験にリトライされる方の中には,民法で苦労されている方も多いと思います。
そのような方には,
民法概説
がオススメです。
基礎講座を受けた方であれば,基本的には,予備校のテキストと過去問+答練・模試で合格点到達が可能です。そのため,
このような副読本は,隙間時間などに,「別の視点から書かれていても理解できるか」という使い方をしましょう。基礎講座を受けた方であれば,読むのにそれほど時間はかからないはずです。
また,
通読も不要です。気になる箇所や分野だけ読んでみるという使い方がオススメです。
ところで,独学をしてきた方の中には,がむしゃらに他資格の過去問を解く勉強をしてきた方もいらっしゃると思います。色々な方から相談を受けて感じるのは,そのような方は,
一生懸命勉強してきたがゆえに,「知識があちこちに置かれ,整理されていない状態」になっている可能性が高いということです。とすれば,その
知識をきちんと結びつけてやれば,安定した得点につながっていくと考えられます。過去問を用いながら,この書籍を使って,整理することを試してみてください。
以上のとおり,民法を整理するためにオススメの書籍ですが,「概説」となっている関係上,説明が十分でないところがあります。そのようなときには,
入門からの民法--財産法
が比較的丁寧な説明がなされています。こちらの参照してみてください。
ところで,ここまで見てきたとおり,独学で民法を完成させようとすると,結局のところ,色々な教材を使って,自分で使える形に加工していくことが必要となります。本当に万全を期すのであれば,
『民法Ⅰ〜Ⅳ』 内田貴
が必要になってくるでしょう。しかし,これは独学では扱いきれません。時々,「この書籍が必要ですか?」という質問を受けますが,スクールの講義を利用して,インプットをするのであれば,まず不要ですし,独学する場合であっても,基本的には上記書籍で足りるので,内田民法は不要と思われます。
民法は,基本的な制度の理解,条文,判例を理解しておけば,択一式9問中6〜7問は確実に取れます。
また,記述式も,部分点を狙うことはそれほど難しくありません。
ぜひ,上記教材を活かして,リトライを成功させてください!!
次回は,憲法の教材を紹介予定です。
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テーマ : 行政書士試験
ジャンル : 学校・教育